強き者には屈し、弱き者には横暴な韓国の「反日」を整理する 
 <4>蔑日観と恨で醸成された反日感情
1.反日の根底にある「蔑日観」と「恨(ハン)
 このページでは、主として韓国の「反日」に焦点を当てるが、すでに『<3>小中華思想と韓国の反日教育』で述べたとおり、朝鮮は千数百年も前から中華文明つまり儒教とそれに伴う華夷観を受け容れ、本来の華夷秩序においては夷狄に相当する自らを中国王朝と共に中華を形成する一部(小中華)として宗旨国中国の属国に甘んじてきた。しかし、それは昔の話ではない。現在も大国に媚びへつらう「事大主義」は脈々と韓国外交の中に引き継がれている。
 韓国の大統領・朴槿恵は「
歴史認識は千年たっても覚えている。変わらない」と述べ、大統領就任後の訪米では日本の右傾化や歴史問題について執拗に批判的な言辞を繰り返した。また、米国の次に訪問した中国では、歴史問題で習近平・国家主席と共闘する蜜月ぶりを演出した。
 しかし、朝鮮戦争で中国軍は北朝鮮に加勢してソウルまで侵攻し、南北分断の元凶となった。ところが韓国は中国にその侵略責任を問うたことがないし、大統領・朴槿恵が訪中を大々的に報じる韓国のマスコミも識者も政治家も「中国の過去」を語ろうともしない。この違いはどこから来るのであろうか。答えは簡単である。いまだに韓国は
小中華思想の残滓を払拭できないでいるからだ。たぶん、これからも出来ないだろう。
 あるブログの中に、「
朝鮮では、中国が、朝鮮が長男(兄)、日本が次男(弟)という言い方がある」と書かれてあったが、まさに「大・小中華思想」「華夷秩序」「事大主義」を的確に表す言葉である。そして、この名文句に当てはめると、朴槿恵の一連の中国訪問は、清朝の崩壊とともに終焉を迎えたはずの華夷秩序が韓国社会の底辺で息づいていたことを証明している。
 韓国生まれで日本に帰化した大学教授・評論家・言論家の呉善花氏はビジネス社出版『売国奴』の中で、韓国の反日の根は「日本を蔑視していた歴史」にあり、日本統治時代への恨みが反日の根拠ではなく、その前提に「生来の野蛮で侵略的な資質をもった日本民族」という考えがあると述べている。
 さらに同氏は、「
華夷秩序の世界観からすれば、文明の中心(=中華)と周辺の感化・教育すべき侵略的で野蛮な夷属(日本など)で世界の秩序が構成されているというものであり、中華世界の中心にあった中国とその忠実な臣下であった朝鮮半島諸国は、日本という国を千数百年にわたって、周辺の感化・教育すべき侵略的で野蛮な夷属とみなし続けてきた。韓国の日本観の根本にあるのは、こうした歴史の意識体験に由来する蔑日観である。」とも述べている。
 呉善花氏の説に異論はないが、今日の韓国の反日の根底には小中華を自負してきた朝鮮民族の蔑日観に加えて、「(ハン)」が影響を与えていることを付け加えたい。
 韓国社会論や朝鮮中世史・思想教化研究に造詣が深い歴史学者で、朝鮮・韓国問題の権威でもある筑波大学の古田博司教授は著書の中で、朝鮮文化における恨を「
伝統規範からみて責任を他者に押し付けられない状況のもとで、階層型秩序で下位に置かれた不満の累積とその解消願望」と説明している(筑摩書房『朝鮮民族を読み解く』)。
 つまり、恨とは、単なる恨み辛みみではなく、憧れ・悲哀・妄念などの複雑な感情を表すもので、恨が形成された背景に「
時の王権や両班による苛斂誅求を極めた支配や、過去より幾度となく異民族による侵略・屈服・服従を余儀なくされ続けた長い抑圧と屈辱の歴史がある」と言う。
 したがって、野蛮で劣等と位置付けられてきた日本民族の軍勢が西暦400年前後に朝鮮半島に攻め入り(神功皇后の三韓征伐)、13世紀~16世紀にかけて海賊として朝鮮半島などで活動した倭寇、豊臣秀吉の二度にわたる朝鮮出兵、幕末・明治初期の征韓論を経て日韓併合により日本が朝鮮を併合した一連の歴史的背景は、朝鮮半島の民族、特に韓国人の日本民族に対する恨の形成に大きく影響を与えた。
韓国人にとって、日韓併合は屈辱以外の何物でもないのだ。これを巧みに、そして政治的に利用したのが李承晩とその一派である。 

2.従軍慰安婦問題や靖国神社参拝問題は韓国の反日戦略
 
朝鮮半島では、小中華思想が千数百年も続いてきた上に、彼らにとって「文化的に劣等な野蛮人」でなければならない日本人に韓国を併合をされたことから、より強い反日感情と民族主義が形成されたが、大韓民国建国後、初代から3代目までの大統領であった李承晩は、「日本統治時代の朝鮮を容認する思想」を持った者や発言した者に対して徹底的な投獄・拷問・処刑を行うなど、当初から韓国の民族主義は反日主義一辺倒で「日帝に対する闘争」を掲げることで韓民族の紐を強めてきた。
 その後、1977年に元軍人の吉田清治が著書『朝鮮人慰安婦と日本人』に日本軍人が朝鮮の女性を強制連行して慰安婦にした旨の虚偽を記載し、1983年には『私の戦争犯罪』を出版し、自分が済州島から慰安婦を拉致したと再度虚偽の事実を記載したが、これを韓国の反日勢力は見逃さなかった。この吉田清治の嘘が発端となり、加えて朝日新聞の誤報が韓国での「従軍慰安婦問題従軍」に勢いを与え、今日では対日戦略の1つとなって日本を悩ませている。韓国は、対日戦略に有効と思えることならば事実を捏造・歪曲することを厭わない。反日のためなら何でも許されると思っている。
 
靖国神社参拝問題にしても、
祖国日本のために出征した兵士が戦友と別れる際、「靖国で会おう」と誓ったことから靖国神社は日本兵の心の拠り所となったが、国に殉じた先人に、国民の代表者が感謝し、平和を誓うのは当然のことであるにもかかわらず、戦争被害を受けたと主張する中国、韓国、北朝鮮の3カ国は、靖国神社にA級戦犯が合祀されていることを理由として、日本の政治家による参拝が行われる度に反発している。
 しかし、1978年にA級戦犯の合祀後も、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘が首相就任中に参拝をしているが、1985年の中曽根康弘の参拝までは、中国、韓国、北朝鮮から何の抗議も懸念も表明されなかった。1985年8月7日付の朝日新聞が『特集・靖国問題 アジア諸国の目」と題してネガティブキャンペーンを展開し始め、その一週間後の8月14日に中国政府が、史上初めて公式に靖国神社の参拝への懸念を表明するようになった。韓国も親分格の中国に倣って
靖国神社参拝問題を反日戦略に加えた
 毎年夏が訪れるたびに韓国・中国から日本の閣僚・国会議員の靖国神社参拝への批判が起きるが、今年もその季節がやってきた。去る7月15日付の韓国の「中央日報」は、その社説で「靖国問題の再浮上を警戒する」と題して論評を掲載し、その中で「日本の政治家の靖国参拝や供物奉納を、国のために命を捧げた英霊に対する純粋な参拝と見なす隣国がない理由だ。」と論じているが、この際、日本の隣国である中国・韓国・北朝鮮はどうでもよい。だが、A級戦犯が合祀されていようがいまいが世界の多くの国の軍関係者は、靖国神社に参拝して国に殉じた日本兵の御霊に誠を捧げている。その主な例を列挙すると、米国空軍士官学校の史観候補生、イタリアのJ・アンドレオアッティ国防相と陸海空軍士官候補生、スペイン海軍練習艦隊の将兵、在日アメリカ海軍司令官ダニエル・T・スミス海軍少将と幹部達、アルゼンチン海軍の将兵、ドイツ空軍総監ヨハネス・シュタインホフ中将、タイ海軍練習艦隊の将兵、ブラジル海軍練習艦隊の将兵、ペルー海軍の将兵、チリ海軍の将兵、フランス海軍の将兵、ブラジル・イスラエル・ポーランド・トルコの各国駐在武官・・・etc.,(ブログ『憂国アジト』から引用)
 日本と戦ったアメリカの軍人ですら国に殉じた日本兵の英霊に参拝をするのに、日本国の首相や閣僚の参拝を非難する隣国・韓国は、嘘でも叫んで、叫び続けた方が勝つという特有の価値観で「従軍慰安婦問題」「靖国神社参拝問題」を反日の戦略にしている。

3.いつまで続く韓国の反日活動
 慰安婦問題と靖国神社参拝問題は韓国・中国にとって格好の反日戦略であるから、今後10年、20年のうちに終止符が打たれるとは思えない。これらの国が慰安婦問題や靖国問題を口にしなくなったときは、反日戦略としての価値がなくなったときか、反日活動そのものが必要なくなる時であるから、具体的にどのような状況であるかは予測し難いものの、それは北東アジアに大きな社会変動が起きる時と考えるべきである。
 しかし、どのような状況の社会変動であるにせよ、また、それによって韓国から反日教育がなくなったとしても、それが韓国国内に反映されるまでには20年~50年という歳月が必要になる。
 したがって日本人は、
韓国の反日活動が最低でも今後50~100年は続くとみて、隣国との政治・外交を考える必要がある。
 特に、朝鮮半島が統一される際の混乱にどのように対処するか、戦後の混乱期のように
大量の韓国人らが日本に違法に流入するのだけは防ぎたいものである。その理由は、いまさらここで述べるまでもないだろう。
 また、朝鮮半島が統一されて出来る国家が現在の北朝鮮主体であっても韓国主体であっても、朝鮮半島の新生国家には、
現在北朝鮮が保有している核兵器が残ることになる。この核兵器をちらつかせて日本に要求するものは、現在の「従軍慰安婦に対する謝罪や補償」「歴史認識を改めろ」などというものだけではなくなるだろう。相当の覚悟をしておく必要がある。
 
朝鮮半島が千数百年もそうであったように、彼らは日本に「ああしろ」「こうしろ」と次々に要求を突き付けて日本を属国にするまでは反日活動を止めないだろう。


 なお、従軍慰安婦問題及び靖国神社参拝問題に関し、中国・韓国・北朝鮮の反日勢力に呼応するかのごとき個人・団体が日本国内にも存在するが、それら獅子身中の虫については後日頁を改めて詳述する。


 (編集:石戸勝夫)

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